ノムさん 確執説の一茂について激白…長嶋巨人への移籍は「無償トレード」
元野球選手でタレントの長嶋一茂(52)が24日、読売テレビで放送された「八方・陣内・方正の黄金列伝!」に出演。確執がウワサされたヤクルト元監督の野村克也氏がVTRで登場し、当時について激白した。
一茂は1987年、ヤクルトにドラフトで1位指名され、入団。野村氏が90年に監督に就任すると、出場機会が激減。93年、父・長嶋茂雄氏が監督を務めていた巨人に移籍した。
野村氏は「長い間、監督やったけど、後にも先にもこういうタイプはいない。いい思い出がないんだ。あんだけ大きな身体して、怖がり。腰を引き引きバッティングするから、せっかくいいもの持ってるんだけど、花開かない。練習ではすごいんだよ。いいもの持ってる。試合では……。ドラフト1位だよ。なんとかしたいと思うよ」と振り返った。
一茂は「(打撃フォームの)軸の問題では」というが、野村氏には「腰を引き」ボールを怖がっているように見えたという。指導法に悩み、日米野球の時、メジャー側の監督に「非常にボールを怖がる選手がいるんだけど、どういう風に指導したらいいか?」と質問しに行ったという。しかし米監督は「バイバイ」と一言。「教えようがない」と言われたという。「選手育成ってのが監督の大きな仕事なんだけど、もう、どうしようもないから。球団の社長と相談して、『オヤジの元へやるのが一番じゃないですか』」と野村氏から提案。「無償で巨人へトレード」させたことを明かした。
当時の会見を見る限り、一茂は多いに不満を持っていたようだが、野村氏は「一茂自身のことを考えたら、ベストだと思った」とした。一茂については「大変に悔いは残してる。血統的にすごいわけだから、もったいないよね」と語っていた。