宝塚雪組・縣千、新人公演初主演で涙のあいさつ「真ん中は温かい場所でした」

雪組新人公演「凱旋門」に主演した縣千(右)と潤花=兵庫・宝塚大劇場
雪組新人公演「凱旋門」に主演した縣千(右)と潤花=兵庫・宝塚大劇場
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 宝塚歌劇団雪組新人公演「凱旋門」が26日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、縣千(あがた・せん)が初主演。あいさつでは「新人公演メンバーの流した涙や汗がまぶしかった」と言葉を詰まらせ、涙をぬぐった。

 本役はトップ・オブ・トップとも言われる専科スターの轟悠(とどろき・ゆう)の代表作で、18年前の初演時には文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞。初舞台から4年目の縣には難しい役となった。だが「聞いて学ぶのではなく、見て学ぶことが芸事。私も轟さんの全てを見て、声を聞いて、心の感じるままに演じました」と体当たりで丁寧に演じあげた。それだけに「達成感と言うより、(主人公の)ラヴィックとして生きることはできた」と笑顔を見せた。

 正統派の男役で、今回が初の主演。「後ろからのパワーがすごかった。みんなに支えられ、0番(真ん中)はすごく温かい場所でした」と支えてくれた周囲に感謝。「脇がしっかりと支え、真ん中の人がどうすれば動きやすいか、主演したからこそわかったこともありました。役の意図をくみ取ってやっていきたい」と成長を口にした。

 また2度目のヒロインとなった潤花(じゅん・はな)は「今日演じた(ヒロインの)ジョアンが私のいまの実力。いままで以上に努力していきたい」と、さらなる飛躍を誓っていた。

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