名優・名和宏さん死去 「仁義なき戦い」、竿師段平…時代劇では名悪役
映画「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる俳優・名和宏さんが26日午前7時32分、急性腎不全のため、都内の病院で死去した。85歳。熊本市出身。葬儀は近親者のみで執り行う予定。
1954年、新生日活の第1期ニューフェイスとして入社し俳優デビュー。二枚目スターとして活躍し、主演映画「地底の歌」(56年)では故石原裕次郎さんと共演した。
57年、松竹に移籍し、63年にはフリーに。以後、名脇役として映画、テレビで数多くの作品に出演した。
特に不良性感度の高い東映作品との相性は抜群で、深作欣二監督、石井輝男監督、鈴木則文監督といった娯楽映画の巨匠たちの作品には欠かせない存在に。「仁義なき戦い 広島死闘篇」、「仁義なき戦い 代理戦争」での村岡組長役、「温泉スッポン芸者」、「温泉みみず芸者」の竿師段平役は当たり役となった。
テレビドラマでは時代劇の名悪役として「水戸黄門」「大岡越前」などに出演した。