道頓堀ダイブ、自力で岸に上がれない若者も…市と府警が戎橋に「危険」張り紙
サッカーW杯に熱狂するサポーターによる、大阪・道頓堀の戎橋での川へのダイブや橋上での集団ジャンプなどの危険行為に対して、大阪市と大阪府警は、日本代表の決勝トーナメント進出がかかるポーランド戦が行われる28日を前に、戎橋欄干の各所に「飛び込み危険」「飛び跳ねないで」と記された2種類の注意書きを掲示した。市は公式サイトのトップページにも注意喚起の文面を掲出した。
戎橋の張り紙は夜でも目立つ黄色で、日本語、英語、中国語、韓国語で川へのダイブと橋上でのジャンプ行為を控えるよう求めている。
道頓堀川へのダイブ行為は、かねて川の水の大腸菌などによる健康被害が発生しているほか、過去には飛び込みによる死者も出ている。
日本-セネガル戦が行われた25日未明には約20人が川に飛び込んだが、自力で川岸に上がれない若い男性もおり、投げ込まれた緊急用の浮輪に頼った後に、岸にいる人たちに引っ張り上げてもらうケースもみられた。しかし、周囲に設置されている緊急用の浮輪は数個しかない。
市は公式サイトで、25日に危険行為があったとして「非常に危険です。道頓堀川への飛び込み・戎橋など道頓堀川に架かる橋上での飛び跳ねはやめましょう」と、レッドカードを掲げる挿絵とともに注意喚起している。
25日には戎橋に約500人が殺到、「ニッポン」コールを起こして集団で飛び跳ねたため、橋が上下に揺れ、悲鳴が上がる危険な状態に。市は戎橋が、集団でのジャンプ行為を前提に設計されていないとしており、26日には吉村洋文市長がSNSで「500人が飛び跳ねることを前提とした設計をしていません。『極めて危険』です。やめて下さい」と呼びかけている。