日本代表1次リーグ突破に列島興奮 だけどモヤモヤも…渋谷は怒号のち歓喜
サッカーW杯で28日深夜、日本代表がポーランドに敗れながらも1次リーグ突破を決めた。手に汗握る展開に列島は大興奮。日本の快挙を喜ぶ一方で、後半0-1とリードされながら、あえて攻めなかったチームにサポーターからは批判的な声も上がった。
東京・渋谷一帯では怒号と歓喜が入り交じった。イベントスペース「DAIA」で行われたパブリックビューイングでは、「マイアミの奇跡」で背番号「10」を背負った元横浜Fマリノスの遠藤彰弘氏(42)らファン約100人が観戦。日本がコロンビアの勝利を信じ、フェアプレーポイントでセネガルを上回ることだけを狙う戦いが始まると、サポーターからは「行けよ!」と怒号が飛んだ。会場には「セネガルが1点決めたらどうするんだ」という不安が漂い、試合終了後も沈黙が続いた。ただ、決勝トーナメント進出が決まったことが分かると、ようやく歓声が上がった。遠藤氏も西野ジャパンを「持ってる!」とたたえた。
采配の是非に関わらず、決勝T進出にスクランブル交差点付近は歓声に包まれた。恒例の横断歩道を渡りながらのハイタッチが起こり、通行中は群衆の激しい“プレス”が襲いかかる。「ヤバイ」「クレイジー」「痴漢できちゃうよ」と身の危険を感じるサポーターの声が漏れた。
始発で帰ることが決まった学生たちも、スタメンを6人変更した上で他力本願の戦術をとった采配に「ないっすね」「結果が出て良かった」「西野監督らしい」と賛否両論ありつつ、ベルギー戦に向けて「ベスト8の可能性は10~20%ある」と期待をかけていた。