桂歌丸さん死去、81歳【略歴】横浜の遊女屋に生まれ、15歳で弟子入り
日本テレビの演芸番組「笑点」のレギュラーを長く務め、親しまれた落語家・桂歌丸さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で死去した。81歳。横浜市出身。
【略歴】(敬称略)
▼1936年8月14日、横浜市生まれ。実家は真金町の遊女屋。(自著より)
▼51年、中学3年の秋に五代目古今亭今輔に入門。
▼57年秋、4つ年上の冨士子夫人と結婚。横浜の生家の向かいの蒔絵師の末娘で、周囲の反対に「噺家としてのあの人にかけてみる」と説き伏せたという
▼58年 師匠の今輔との関係がこじれ、飛び出す。その後、生活費を稼ぐため、夫人と一緒にポーラ化粧品のセールスマンをしたり、メッキ屋で働いたことも
▼61年、桂米丸門下となる(桂米坊)
▼64年1月、桂歌丸と改名。高座では「歌がまるで歌えないから歌丸になった」と説明
▼65年、日本テレビで「笑点」の前身番組、「金曜寄席」がスタート。司会は立川談志
▼66年5月、「笑点」がスタート。大喜利メンバーとなる
▼68年、真打昇進
▼79年、落語芸術協会理事に就任。99年に副会長、2004年に会長(五代目)に就任
▼05年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞
▼06年5月、「笑点」五代目司会者に就任。番組の40周年を機に、5代目三遊亭円楽が勇退した
▼07年、旭日小綬章受章