志らく、歌丸さんの懐の深さに感動 笑点批判も「何でも言ってこいと…」
落語家の立川志らくが3日、TBS系「ひるおび!」で、2日に亡くなった桂歌丸さんとの思い出を披露。一時、歌丸さんを非難するような文章などを発表したにも関わらず、大きな気持ちで接してくれた大先輩の死を悼んだ。
志らくは生涯現役を貫いた歌丸さんに、「ずっと笑点をやっていたかったと思うけど、やっぱり落語家は落語家でいたい。笑点の歌丸師匠ではなく、最後は落語家である歌丸でいたいと、多分思ったと思う」と同じ落語家として、歌丸さんの思いを代弁。「楽屋へ行っても、高座に上がれるのかっていうぐらい弱ってるんだけど、高座に上がると誰よりもシャキッとして素晴らしかった」と振り返った。
志らくは「若い頃、笑点を批判したような物を書いたり、落語芸術協会と立川流が揉めたことがある。その時に『歌丸師匠、それはおかしいだろう』とツイッターとかで非難したことがある」と歌丸さんと対立した過去を振り返った。
だが歌丸さんは「私みたいな人間にも、本当なら『おめえ、志らく、生意気なこといってんじゃねえ、この野郎』とドンとやられてもいいのに、ニコニコ笑いながら…」と決して怒鳴るようなことはなかったという。「最後に二人会をやらせてもらって。怒られるかなと思ったら、ニコニコしながら『談志さんに似てるね』って言われたことがある。これだけになると、もう何でも言ってこいと。全部受けてやるぞと…」と歌丸さんの懐の深さを紹介。
「志らくさんと敬語まで使ってくれる。分け隔てなく皆に愛される師匠だった」と大先輩の死を最後まで残念がっていた。