U2・ボノ“米批判”「国連などの国際機関は危機に直面」
人気ロックバンドU2のボーカルで社会活動家としても知られるボノ(58)は2日、ニューヨークの国連本部でスピーチし「国連などの国際機関は危機に直面している」と述べた。名指しを避けながら「米国第一主義」を掲げるトランプ政権の国連軽視に批判的な姿勢をにじませた。
母国アイルランドの国連代表部が主催した会合で各国の外交官らを前に語った。トランプ政権は国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国連人権理事会からの離脱を決定しており、多国間外交での孤立が際立っている。
ボノはトランプ政権が地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」から離脱を表明したことも念頭に「国連がこれからも当然のように続くとは思わない。国連だけでなく共通の価値観に基づく国際秩序も最大の試練に直面している」と話した。