村上龍氏が芥川賞選考委員を退任 6月の候補作選考とは「関係ない」
作家の村上龍氏が芥川賞の選考委員を退任することが6日、発表された。日本文学振興協会が報道各社にあてたFAXで発表した。
村上氏が「第158回芥川賞選考会を最後として選考委員を退任したい」との意向を正式に示したため、意思を尊重したとしている。
なお、村上氏の退任の意向については、6月18日の「候補作発表の前から非公式に伺っており、第159回の選考とは関係のないことを付記します」とある。
159回の選考では、北條裕子氏の「美しい顔」が候補作に選ばれたものの、作中に他のノンフィクション作品と類似する表現があったとして、「美しい顔」を掲載した講談社がお詫びと参考文献を掲載する方針を明かすなど、騒動となっていた。