藤村俊二さん 生前最後の映像公開…貯金もなくなり、再婚、離婚も語らなかった父
ひょうひょうとした雰囲気で“おヒョイさん”の愛称でも親しまれ、昨年1月に亡くなった俳優・藤村俊二さん(享年82)の長男・亜実さん(51)が6日、TBS系で放送された「爆報!THEフライデー」に出演。生前最後の映像を公開した。
藤村さんは15年10月に小脳出血で倒れ、ろれつが回らなくなるなど、後遺症が残った。16年夏ごろから肺炎を発症するなど徐々に体調が悪化。17年1月25日、亜実さんにみとられながら静かに亡くなった。
藤村さんは亜実さんが20歳の時、「父さん、家を出ていくから」と当時23歳だった長女・呂美さんにも理由を告げず、突然、家を出た。1996年春には再婚。当時アメリカにいた亜実さんは、日本での報道を見た友人から知らされて、初めて父の再婚を知ったという。
藤村さんが再婚相手と離婚していたことをマスコミが知ったのは、死去が公表された後の17年2月1日の亜実さんの会見だった。
家族にすら、多くを語らなかった藤村さん。再婚相手とうまくいっていなかったことも知らなかった亜実さんだが、藤村さんから突然電話を受け、数年ぶりに再会。その時初めて、(1)数年前に動脈硬化を発症したこと、(2)再婚相手とは別居していること、(3)経営していたバーも閉鎖して貯金もあまりないこと--などを知ったという。
その後、亜実さんは藤村さんと2人で暮らすようになった。
この日の番組では、亜実さんが、疎遠になっていた姉・呂美さんを、次いで母を病室に連れていき、再会の場を持ったことなどが明かされた。
また、生前最後の映像も初公開。病室を出る亜実さんが「じゃあね」「気をつけてね」「また来週」と声をかけると、鼻にチューブをつけ、ベッドに横たわる藤村さんが、優しい微笑みを浮かべ、手を振る姿が放送された。