加藤剛さん死去 俳優座同期・横内正「未だに信じたくありません」
俳優の加藤剛さんが6月18日に胆のうがんのため、都内で亡くなっていたことが9日、分かった。80歳だった。加藤さんはTBS系時代劇「大岡越前」で、1970年から99年まで約30年に渡って大岡忠相を演じ、広くお茶の間に愛された。この加藤さんの訃報に、俳優座同期の横内正が悲しみのコメントを発表した。
横内は俳優座13期で加藤さんとは同期となる。「余りに突然の訃報で言葉もありません」と切り出すと、1日に開かれた自身の喜寿の祝いの席に出席した加藤さんの次男で俳優の頼からは、加藤さんの病状は一切聞かされていなかったと振り返った。
「折角の私の会に水を差してはとの配慮からだと、今朝、彼との電話で知り、そんな頼さんの人柄は剛さんのお人柄をそのまま伝えている様です」と、亡くなった加藤さんに呼び掛けるようにつづった。
また、2年前から頼が出演してきた舞台「リア王」を毎年観劇し、「涙を流しながらご子息を見つめる彼に、今年はもう会えないのだと、今は未だ信じたくありません」と悲しみをにじませていた。