たけし 人生の危機で聞いた曲は玉置浩二「田園」…映画も撮れない、視聴率も悪い時
ビートたけしが14日、TBS系「音楽の日」に出演し、心に残る「アノ日の歌」を問われ、玉置浩二が1996年にリリースしてヒットした「田園」をあげた。映画も撮れない、視聴率も取れないと思った日、玉置の詞に救われたとしている。
「アノ日の歌」を問われたたけしは「あれはね、交通事故を起こしてマスコミに叩かれて。映画も撮れなくなって視聴率も悪くなって『たけし終わりだな』って言われた時に、落ち込んだ時によく聞いて酒を飲んだ」と、しみじみと振り返った。
続けてたけしは「玉置浩二の『田園』ていうのがすごい好きで。詞がね、『生きていくんだ それでいいんだ』。それでいいんだよなって。焼酎飲んで浅草でやってたんだから、それに戻っただけだと思えた」と語った。
番組スタッフから励まされた曲なのかと聞かれ、たけしは「歌に励まされたというよりも、『田園』を歌って『どうせこんなもんだ』と思えた。(逆境に)納得できた歌だよね」と述べた。
さらに、たけしは「復活したなと思ったのは、ベネチアに行って金獅子賞もらった時に」とし、1997年、監督作「HANA-BI」でベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したことを振り返った。「島に行く飛行機でも船でも聞いていた。生きていくんだ、それでいいんだよって気持ちになれた」と受賞できてもできなくてもいいんだという気持ちでのぞんだことをほのめかした。