菅田将暉 戦艦大和建造阻止へ挑む!「永遠の0」山崎貴監督と映画初タッグ
俳優の菅田将暉(25)が来夏公開予定の映画「アルキメデスの大戦」に天才数学者役で主演することが15日、分かった。
菅田と映画初タッグとなる山崎貴監督(54)が、「永遠の0」(13年)に続いて第二次世界大戦を描く。原作は「ドラゴン桜」などで知られる三田紀房氏(60)の同名コミックで、数学の天才が「戦艦大和建造計画」阻止に挑むエンターテインメント大作となる。
俳優、歌手として“カメレオン”ぶりを発揮している菅田が、天才数学者となって「大和」建造阻止に挑む。
菅田が演じるのは、帝国大学100年に1人の逸材で「アルキメデスの再来」と呼ばれるほどの天才数学者・櫂直(かい・ただし)。1930年代の日本を舞台に、世界最大級の戦艦「大和」を建造し、国威を世界に示そうと考える大日本帝国海軍の司令部と、息詰まる頭脳戦を繰り広げる。
櫂は「大和」建造に反対する海軍少将・山本五十六の意向を受け、巨額の国費を投じる建造費の見積額に矛盾を発見し、軍部の陰謀を暴こうとするキャラクター。見たこともないはずの最高機密「戦艦大和の設計図」を再現するシーンがあり、菅田はクランクイン前から戦艦の製図を練習したという。
みっちりと予習しただけに、菅田は「『大和』から見えてくる日本人の性(さが)と、数学から浮き出てくる果てしない愚かさに、ロマンを感じました。夢と現実に生きる僕ら現代人に突き刺さる題材だと思います」と思い入れたっぷり。山崎監督も「戦艦『大和』が抱えていた問題を考えることは、実は今の日本という国を考えることにつながるのではないか」とコメントしており、2人の思いはしっかりと一致している。
山崎監督は「抜群に胸が高鳴るプロット(筋書き)を擁した原作に出合ったとき『これぞ映画だ!』と興奮したのを覚えています」と明かした。さらに、「『大和』の巨体がスクリーンによみがえるのを楽しみにしていてください」と予告。2020年の東京五輪開閉会式での総合プランニングチームメンバーでもある山崎監督が手がける、迫力満点のVFXにも期待が高まる。撮影は9月まで行われる予定。