NHK総局長、会見中に浅利慶太氏の死去知り「ショック以外の何ものでもない」
NHKが18日、都内の同局放送センターで定例の放送総局長会見を開いた。劇団四季創立メンバーの一人で、演出家で元劇団代表の浅利慶太氏が13日午後5時33分、悪性リンパ腫により、都内病院で亡くなったことを受け、大河ドラマなど演劇の分野を手がけてきた木田幸紀放送総局長が質問に答えた。
会見中の質問で、浅利氏の死去を知り、木田放送総局長は「そうですか…。今、聞いて初めて知ったんですけど」と驚きの表情を見せた。「日本のエンターテインメントというんじゃないかもしれませんが、もっと幅広い文化芸術の世界で本当に大きな足跡を残していただいた。特にミュージカルという、なかなか日本ではやりたいけどできなかった分野を、ああいう形でしっかりと定着させていただいた大先輩で…。今、これは本当にショック以外の何ものでもないですが…」と困惑しながら語った。
「後輩の我々としては浅利さんの築かれた財産をしっかりと受け止めて、さらに大きく伸ばしていくように。関係ある分野の人たちはしっかりとその仕事を受け止めていくんだろうなと思います。僕らも含めてですけど」と遺志を継いでいかなければならないとした。