原由子 映画主題歌歌う 企画アルバム「海のOh,Yeah!!」謎の1曲判明
デビュー40周年を迎えたサザンオールスターズの企画アルバム「海のOh,Yeah!!」(8月1日発売)に収録されている新曲「北鎌倉の思い出」が、原由子(61)のボーカルで映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(11月1日公開)の主題歌となることが26日、分かった。
作詞、作曲は原の夫・桑田佳祐(62)が手がけた。サザン名義で原がボーカルを務める映画主題歌は初。大きな話題を集めそうだ。
発売日に60万枚以上の出荷が決定している「海のOh,Yeah!!」で唯一、ベールに包まれていた楽曲の詳細が判明した。
「北鎌倉の思い出」は、「海の-」に収録された3曲の新曲の1つ(ほかに「壮年JUMP」=三ツ矢サイダー2018CM曲、「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」=映画「空飛ぶタイヤ」主題歌」)。タイトルのみ発表されていたが、原のボーカルで、シリーズ累計640万部を突破したベストセラーを実写化した映画「ビブリア-」の主題歌に決まった。
鎌倉の片隅にたたずむ古書店の店主で女優・黒木華(28)演じる篠川栞子が古書にまつわる謎と秘密を解き明かす作品で、俳優・野村周平(24)が店を手伝う五浦大輔を演じる。小川真司企画プロデューサーが主題歌を考えた際、サザンのアルバム「KAMAKURA」(85年)が浮かび、同作で原がボーカルの「鎌倉物語」が好きだったため、三島有紀子監督(49)に話したところ思いが一致。年明けにオファーした。
この日、甲子園出場に王手をかけた鎌倉学園高出身で同地とゆかりの深い桑田が手がけた楽曲は、原独特の温かく優しい歌声が、感動ミステリーとマッチする美しい仕上がりとなった。サザン名義では「空飛ぶ-」に続く6作目の映画主題歌で、原のボーカルは初。原由子名義では「BU・SU」(87年公開)の「あじさいのうた」など4作が主題歌となっている。
小川氏は「映画のあとがきとしては完ぺきなエンドロールになった」と絶賛。楽曲制作前の桑田、原宛てに本編映像と手紙を渡した三島監督も「映画の最後に流れるこの歌は、人間の記憶の中の深い“思い”を、繊細にそして力強く引っ張り出してくれます」と完成度に満足そうだった。
「北鎌倉-」は単曲での配信などリリース予定はなく、「海の-」への注目がさらに高まることになりそうだ。