北川悦吏子氏「死んでくれ」に込めた思い 自身も「この1年半家族を捨てたも同然」
脚本家の北川悦吏子氏が2日、ツイッターを更新し、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の1日放送回で、離婚を切り出された鈴愛(永野芽郁)が涼次(間宮祥太朗)に「死んでくれ」と言い放ったセリフについて、自身の体験をつづり、セリフが生み出された背景をつぶやいた。
1日放送の「半分、青い。」では娘の5歳の誕生日に、映画制作に集中したいという夢を理由に、「家族は邪魔」とまで言い放って離婚を切り出した涼次に、鈴愛は「死んでくれ」と言い放つ。このセリフにネットでは賛否両論が渦巻いたが、北川氏もツイッターでセリフが生み出された背景をつぶやいた。
「私の回りの、本物のクリエーターたちは、やはり、家族を持つことが出来なかったんです」と北川氏の周囲にも、涼次化した人たちがいると明かし、「それは、どうしてか、っていうと、『孤独』で『ひとり』でないと、立ち上がらないものがある、と私なんかは思います」と持論を展開。
そして「この一年半、私は家族を捨ててたのも同然です。何も関知しなかった。そうじゃないと書けなかった。このハンパな私ですら、そうなんです」と、北川氏自身も、事実上、家族を捨てたような状態で「半分、青い。」の執筆を続けたと吐露。「友人の脚本家もやはり、別居しました」ともつづり、「物を創るって、隣にいる人からしたら、『罪』なんだ、と思っています。そしてその本人も辛い。創るだけでつらい」と本音を明かしていた。