宮本信子もショック「名コンビだった」 伊丹十三作品で津川さんと何度も共演
卓越した演技力で日本演劇界に君臨し、「マキノ雅彦」の名前で映画監督としても活躍した津川雅彦(つがわ・まさひこ=本名・加藤雅彦)さんが今月4日、心不全のため死去した。78歳。
4月27日に妻で女優の朝丘雪路さん(享年82)を亡くしてからちょうど100日で、最愛の妻が待つ天国に旅立った。葬儀は近親者で済ませており、後日、朝丘さんと合同でのお別れの会を行う予定。宮本信子(73)ら多くの共演者が、故人をしのんだ。
心残りを絶ってからちょうど100日、希代の名優は安らかにこの世を去った。関係者によると、津川さんは4日、都内の病院で、一人娘の女優・真由子(44)に看取(みと)られ、息を引き取った。
伊丹十三監督作品で何度も共演した宮本は「ショックです。体調が良くなったら二人でご飯でも食べて、沢山思い出話をしましょうとメールをしておりました」と切り出し「マサヒコちゃん、ノブちゃんと呼び合っていて、一番多く共演しているかと思います」と振り返った。
伊丹監督作品の「スーパーの女」では、売れないスーパーの店長役の津川さんと、そのスーパーを立て直す女性役として共演。「意気もピッタリ合っていて芝居をするのが本当に楽しかった。名コンビだったと思います」とコメント。「あちらの世界で監督といっしょに待っていて下さい。私もいつか参ります。又、共演するのを楽しみにしています。長い間、ありがとうございました」と天国の津川さんに呼び掛けていた。