翁長沖縄県知事が死去 米軍飛行場辺野古移設阻止訴え 反対運動の象徴的存在
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設阻止を掲げ、反対運動の象徴的存在だった翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事が8日午後6時43分、膵(すい)がんのため、沖縄県浦添市の病院で死去した。67歳。那覇市出身。
翁長氏は7月に普天間飛行場の辺野古への移設を巡り、埋め立て承認撤回方針を表明しており、9日には沖縄防衛局から弁明を聞く聴聞が実施される。死去は移設問題に大きく影響する可能性がある。後継を選ぶ知事選は、公選法により、9月中に行われる見込み。
翁長氏は4月に受けた人間ドックで膵がんが判明。手術を受け病名を公表、闘病中だった。
謝花喜一郎副知事によると、今月4日、病院で面会。自ら意思決定できない状況になった場合などの対応を任されたといい、7日から意思決定に支障が出る状態になった。がんは肝臓にも転移していたという。翁長氏は85年に那覇市議となり、県議、市長を経て14年に知事に初当選した。