逸見政孝さん がん告知を受けた瞬間…医師、初期ではなく5年生存率かなり低い

 安藤優子キャスター(59)が9日、フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」に出演し、同局系のアナウンサーで1993年にがんのために48歳で亡くなった逸見政孝さんとの思い出を振り返った。逸見さんが最初に同局で倒れた時に一緒にいたという。また、番組では逸見さんが、がんの告知を受ける瞬間を再現ドラマ形式で伝えた。

 逸見さんと安藤キャスターは同局系「スーパータイム」で共演。「シンソウ坂上」では、1987年10月2日に放送された初回の模様を放映した。逸見さんが42歳、安藤キャスターが28歳の時だった。安藤キャスターは逸見さんと共演した年月を振り返り、「フジテレビで最初に仕事をさせていただいたパートナーが逸見さん。育ての親のような方」と敬愛の念を込めた。

 MCの坂上忍が、逸見さんの体調の異変を気付いていたのか安藤キャスターに尋ねた。安藤キャスターは「実は、嘘をついて手術をされる前に、フジテレビで最初に倒れた時に私がいたんです」と明かした。「スーパータイム」の放送直前、逸見さんは安藤キャスターらと数人で昼食をとっていた。その時に逸見さんは「食欲がない」と言ったまま倒れこんだ。そのまま近くの病院へ担ぎ込まれたという。

 安藤キャスターは「悪かったんだと思います。逸見さんにとって最初の異変です」と述べた。1993年1月18日、逸見さんの体を検査した医師が告知した。「初期のがんです。切れば大丈夫です」。

 逸見さんは胃がんの手術を受けたが、世間には十二指腸潰瘍の手術を受けたと伝えた。手術後、医師は妻の春恵さんと娘の愛さんに伝えた。「実はがんの進行が進んでいて初期のものではありませんでした。5年生存率はかなり低い状態です」。

 春恵さんは逸見さんにセカンドオピニオンを求めることを勧めたが、逸見さんは頑として受けなかったという。

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