鈴木梨央 カニになる アニメ映画「ちいさな英雄-」で声優に挑戦
NHK「八重の桜」「精霊の守り人2」などに出演した女優の鈴木梨央(13)が、短編アニメ映画「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」(24日公開)に声優として出演する。
卓越した演技力で天才と称される子役が演じるのは、泣き虫で甘えん坊なカニの男の子。難しい役作りや、プライベートなど、夏休みの13歳に迫った。
「ちいさな英雄-」は、大ヒット映画「メアリと魔法の花」を生み出した、スタジオポノックが制作する3つの短編アニメ映画集。鈴木はそのうちの「カニーニとカニーノ」で、木村文乃演じるカニーニというカニの弟、カニーノの声を担当する。物語は、サワガニの兄弟が行方不明の父を探しに行く大冒険ファンタジーだ。
カニという役柄に加え、セリフも異例の「カニーニ」「カニーノ」「トト」の“カニ語”という難役。6歳から女優として活躍してきた鈴木をもってしても初めての体験に「正直、驚きました」と最初は戸惑いがあったという。
それでも「私にも仲良しな姉がいるので、気持ちが理解できた。映像を見て感じたことを素直にカニ語で表現できたと思います」と振り返る。上映時間18分という短編アニメながらも「泣き虫のカニーノが大冒険をして正義感が生まれるところが見どころです」と、自信たっぷりにPRした。
仕事面では充実一途の13歳だが、女優のベールを脱ぐと夏休みを謳歌(おうか)する中学2年生だ。今年4月から卓球部に所属しており、「副部長を務めています!3年生が引退したので、後輩指導もしていますよ」と、仲間と共に汗を流していることをデイリースポーツに明かした。
現在は、夏休み後に控える大会に向け、仕事の合間を縫って練習に打ち込む日々で「1年生と同時期入部なので、負けないように頑張っています。レギュラーを取って、絶対大会に出たい!」と、はじけるような笑顔を振りまいた。
芦田愛菜、鈴木福、谷花音ら“子役黄金世代”の一人として、日頃から比較されることが少なくないが、「自分は自分」とキッパリ。「惑わされずにキャラクターを生かして、作品で1人でも多くの人を笑顔にできる女優さんになりたいです」。ぐんぐん成長する“ちいさな女優”は、ひまわりのような笑顔で、高い空を見上げる。