同性愛公表のキャンベル氏「それぞれの空の下で今日も頑張りましょう」反響に感謝
同性愛者であることを公表した日本文学研究者のロバート・キャンベル氏が15日、フェイスブックを更新し、多くの人たちからさまざまなメッセージが届いたことに感謝をつづり「それぞれの空の下で、とにかく今日も頑張りましょう」と呼びかけた。
キャンベル氏は「私自身、20年近く同性である一人のパートナーと日々を共にして来た経験から言うと、この国で、性指向のために身に危険を感じたことは一度もありません。」と自身も同性愛者であることを明らかにした上で、「ふつうに、『ここにいる』ことが言える社会になってほしいです」との願いをつづっていた。
この公表から一夜明け、キャンベル氏は「いろんなメッセージが届いています。若い人の、自分の経験に基づいて書いている人が多く、彼らの言葉から感じ取り学べることがいっぱいあります」と、同性愛者の若者から多くの言葉が届いたことを明かした。
その他にも東大時代にキャンベル氏の授業を受けた人や、現役の留学生、会社員、退職者などさまざまな立場にいるLGBTの人が切ない体験を寄せてくれたといい「ほんとうに、ありがとうございます」と感謝した。
批判的な言葉も寄せられたというが、そういう人たちは論文などを引用してくるものの「不思議と、自分の経験や観察したことを書いていません」ともつづった。
また今回の公表を「告白」ととらえることにも「告白とか疑惑とは、知られては困る、暗くしめった場所で発生した『事件』を連想させるもので」「僕らの実態には合っていません」と否定。
最後に「それぞれの空の下で、とにかく今日も頑張りましょう」と同じ境遇にいる人たちに呼びかけていた。