女優・仁和令子さん肝不全で死去 5月に末期がん宣告…「大岡越前」などで活躍
「大岡越前」「江戸を斬る」など多くの時代劇に出演した女優・仁和令子=本名・佐藤知佐子=さんが7月5日に肝不全で亡くなっていたことが22日、わかった。60歳。21日、夫でシンガーソングライターの佐藤隆がフェイスブックで報告した。
佐藤によると、今年の2月ごろから腰の痛みを訴え、5月になってあまり痛みがひどかった為、救急搬送。CTスキャンをとったところ、「末期がん」と告げられたという。
5月14日に長年世話になっている病院を受診したが、「ステージ4の末期ガンで全身に癌が転移」と診断され、そのまま入院。すでに治療には遅すぎた段階で「入院して52日で旅立ってしまいました」と伝えた。
肝臓が癌によってかなり肥大していたため、お腹が圧迫され、食事をするのが大変だったことも説明。「それでも本人は希望を持って頑張りましたが、癌の進行が早くまた食事が思うようにとれなかったために痩せて体力が落ち60歳という年齢で旅立ってしまいました。最後は息子と自分が側についていてあげることができました。」と愛する家族に看取られて旅立ったという。
葬儀は本人の希望通り親族だけで行い、「とっても安らかで綺麗な顔をしていました。きっと元気な時の『仁和令子』のイメージを壊したくなかったのだと思います」とつづった。
報告が遅くなったことについては、「そのおかげで49日まで『佐藤知佐子』として家族のそばにいてくれました。」と愛情にあふれた言葉で理解を求めた。