吉本ばななさん、さくらももこさんは「いいお母さん」親友の優しい一面紹介
国民的人気漫画「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんが、15日に乳がんのため53歳で亡くなっていたことが明らかになってから一夜明け、悲しみはさなざまな分野に広がっている。ツイッターで伝えられた訃報は、21万を超えるリツイートで拡散し、コメントも2300件を超えた。また、大手通販サイト「amazon」の売れ筋ランキングの本部門で、ベスト20にさくらさんの著書が8冊ランクインするなどした。
さくらさんと親交が深かった作家の吉本ばななさん(54)は28日、オフィシャルブログを更新し、「ももちゃん、ありがとう、さようなら」と題して思いをつづった。
さくらさんとは「30年間、ずっと友だち」だったという吉本さん。ブログでは、さくらさんの“母としての顔”を「とてもいいお母さんで、情にあつく涙もろくて、優しかった」と紹介した。吉本さんが、まだ小さかった子供を連れて、さくらさんを訪ねた際には「(きかんしゃ)トーマスとアンパンマンとまるちゃんがいっぺんに絵が描いてあるうらやましいカレンダーを息子さんのために手書きで作っていた」ことも明かした。
また、吉本さんが「必ず信じたことを実現してきた人だ。今回も大丈夫だよ」と伝え、さくらさんが「何度ありがとうと言っても足りないよ。私のありがとうがいっぱい届きますように!」と返信したのが最後のやり取りだったことも告白。「死の知らせを聞いた日から、心に穴が空いたようです」とさみしさを表現した。