落語協会、昇進の金銭授受は「無いですよ」 柳亭市馬会長も苦笑

 落語協会会長の柳亭市馬(56)が29日、都内で行われた新真打昇進披露会見に出席し、昇進に当たっての金銭授受を否定した。

 全日本剣道連盟で昇段する際に審査員に数百万の金銭を渡して合格していたという悪しき慣例が発覚したばかり。「落語協会ではそういうことは無いですよね」という質問に、市馬は思わず苦笑い。「無いですよ」と明言した。

 さらに隣にいた新真打の1人・古今亭駒治(39)に「無いよな」とすごみをきかせて問いかけると駒治は「ありません!」。まるで圧をかけたようなやり取りに会場は爆笑となった。

 周囲が、ご祝儀などを渡すことはもちろんあるが、「下の者から、上の者に(金銭)っていうのは無いですよ」とあらためて否定。自身の師匠である故・五代目柳家小さんさんが剣道の達人で、東京都剣道連盟の顧問を務めたこともあるだけに、剣道協会の問題については「師匠が生きていたら大変(怒った)でしょうね」と胸を痛めていた。

 なお、この日は、駒次が駒治、柳家さん若が小平太(49)、柳家花ん謝が勧之助(36)、林家たこ平がたこ蔵(39)、古今亭ちよりんが駒子(45)とそれぞれ改名し、真打昇進することが発表された。

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