平井堅 「Ken’sBar」20周年特別公演でマンハッタン凱旋 NY酔わせた
歌手・平井堅(46)が28日(日本時間29日)、米ニューヨークで、音楽とお酒を楽しむコンセプトライブ「Ken’s Bar」の20周年記念特別公演を行った。8年ぶり3度目の海外単独ステージは、かつて暮らしていたマンハッタンでの“凱旋唱”。アコースティックアレンジのヒット曲「瞳をとじて」など18曲で、超満員の500人を酔わせた。
世界のエンターテインメントの中心地で、Bar“開店”20年を祝った。オープニングソングとして大歌手フランク・シナトラの「New York,New York」を歌い終えると、「ここで開催できたことは、僕にとってごほうびです」と、万感の思いをあふれさせた。
平井にとってニューヨークは転機の町だ。知名度が高まっていた2003年夏、歌うことが怖くなり、リフレッシュも兼ねて移り住んだ。
語学学校に通うが、英語力は上がらず苦悩。欧米文化へのコンプレックスも抱いたが、曇っていた気持ちは現地で見た美空ひばりさんの歌唱映像に感銘を受け、一気に晴れた。「人は人、自分は自分でいい」-。3カ月の滞在で日本に戻り、帰国後初のシングル「瞳をとじて」で大ブレークを果たした。
「僕は挫折組で、ニューヨークに負けた人間なので」と冗談めかしつつ、当時を回想。トークの一部はすっかり上達した英語でこなし、「人生の半分歌ってますが、頑張って歌ってきて良かった。Live the life you love!!近しい人を愛して、実りある日々を送ってください」と、自ら意訳してメッセージを送った。
ソウルフルな歌声の「ノンフィクション」にファンは聞き入り、アップテンポな「POP STAR」では現地の店員もリズムに乗った。最後はライブ恒例の、マイクを通さない地声あいさつ。「I need beer right now(ビールを飲みたい)」-。真面目に語ると思いきや、“ジャパニーズジョーク”で閉店を迎えた。
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