中村福助5年ぶり舞台復帰 脳内出血を克服
歌舞伎俳優の中村福助(57)が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「秀山祭九月大歌舞伎」に出演。2013年11月以来、4年10カ月ぶりに舞台復帰を果たした。
物語の最終盤に福助が姿を見せると、万雷の拍手と「待ってました!」「成駒屋!」と声援が上がった。出演時間は4分で、セリフも3言にとどまったが、久々に見る福助の姿に、感極まって涙を流す観客も。出演を終えると、「日本一!」との声も飛んだ。
弟の中村芝翫(53)は同日、新橋演舞場で、主演舞台「オセロー」(26日まで)の初日公演後に会見。「歌舞伎座でうちの兄貴が復帰しましたんでね」と自ら言及し、「一幕目を終えてニュースで見たら、割れんばかりの拍手だったと知って、また涙が止まんなくなっちゃって…」と目を赤くしていた。
福助は13年11月13日、歌舞伎座での「吉例顔見世大歌舞伎」を高血圧による体調不良で休演し、降板。その後「脳内出血による筋力低下」と診断され、休養していた。