不屈のミラーマン石田信之 ステージ4がん余命30カ月宣告も「インベーダー退治」
特撮ヒーロー「ミラーマン」で主人公・鏡京太郎を演じた俳優・石田信之(68)がこのほど、都内でデイリースポーツの取材に応じ、自身のがん闘病の状況などを語った。がんはステージ4で余命宣告も受けているが「インベーダー(=がん)を退治していきますよ」と前向きだった。また、3日には石田が原作・脚本を担当し、女優・松原智恵子(73)が主演する朗読劇「遠き夏の日」の取材会が、大阪市内で行われた。
石田は2014年3月に自身のブログでがん闘病中であることを発表した。同年の正月に体に異変を感じて病院で検査を受けたところ「ステージ4のがん」と宣告を受けた。
「胃が最初で、肝臓にも転移していると。そこでもうがんをインベーダー(ミラーマンの敵)と思って退治していこうと決意しました」
同年2月に大腸、5月に胃、8月に肝臓のがんを切除した。その後化学療法が奏功していたが、15年5月ごろに尿管にがんが再発。この時、医師からは「余命30カ月」という宣告を受けた。
尿管を含め11カ月で4回手術を受け、片方の腎臓が機能を停止しているという。余命の“期限”も超えているが、それでも「(がんと)長く付き合おうじゃないか」と心は折れていない。
今年6月にも胆管を広げる手術を受けたという。大小を含めると、通算8回の手術を受けているが、まだ創作意欲は衰えていない。朗読劇を引き受けてくれた松原については「まさかやっていただけるとは思っていなかった。イメージしていた通りの人です」と喜んでいた。