舘ひろしが最優秀男優賞 モントリオール映画祭で 高倉健さんも過去に受賞
俳優の舘ひろしが、4日(現地時間3日)に行われた第42回モントリオール世界映画祭で「終わった人」の演技で最優秀男優賞を受賞した。同映画祭で最優秀男優賞を受賞した俳優は99年に「鉄道員」での高倉健さんがいる。同映画祭では、木村大作監督の「散り椿」が、準グランプリに相当する審査員特別賞を受賞している。
舘は、「終わった人」で定年を迎え、悲哀に満ちたエリートサラリーマン役。仕事一筋だったことから、定年後は時間をもてあます毎日。再就職を求めるも高学歴、高職歴のプライドから思うように仕事が見つからず…。そんな定年男性をコミカルに演じきった。
舘の所属事務所は同映画祭審査員の「作品としては現代社会の変化をうまくとらえて描いていてとてもよかった。舘さんが定年前から定年後の主人公の心の変化を見事に表現していた。主人公が人生にくだびれた人物から、モダンに変化していく様は素晴らしかった」とのコメントを発表した。
同映画祭で、最優秀男優賞を受賞したのは99年の高倉健さん、最優秀女優賞は83年の「天城越え」の田中裕子、2010年「悪人」の深津絵里がいる。