「男はつらいよ」22年ぶり新作公開へ 主演は渥美清さん、50周年プロジェクト

「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会で思いを語る倍賞千恵子(右)と山田洋次監督=東京・新宿ピカデリー(撮影・開出牧)
「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会であいさつをする倍賞千恵子=東京・新宿ピカデリー(撮影・開出牧)
「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会であいさつする山田洋次監督=東京・新宿ピカデリー(撮影・開出牧)
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 国民的人気映画「男はつらいよ」の50周年プロジェクト発表会見は6日、都内の映画館で行われ、1997年公開の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別編」以来、22年ぶりのシリーズ新作を、50周年となる2019年に公開することが発表された。

 国民的人気を誇る映画「男はつらいよ」は、69年に第1作が公開された。主人公の車寅次郎を演じた俳優・渥美清さんが96年に死去したため、95年の第48作が事実上の最終作。97年には、俳優・吉岡秀隆(48)が演じる寅さんの甥・満男による回想という形の「特別編」を公開した。

 関係者によると、撮影は10月中旬から11月いっぱいにかけて、撮影所および都内で行われる予定。主演は、死去から23年を経た渥美さんが務めるといい、詳細は明かさなかったものの、現在の撮影と過去の映像を組み合わせた形になることを明かし、「不思議な形の映画になる」と予告した。

 この日はゲストとして、シリーズ全作のメガホンを取った山田洋次監督(86)と、寅さんの妹・さくら役で前作に出演した女優の倍賞千恵子(77)が出席。山田監督は、第1作のラストで誕生した満男の人生を基準とし、「彼が何を思い、何を考え、何を悩んでいるのかといったあたりがドラマの中心になる」と説明。その上で「なおかつ主役は渥美清さんであるということ」「寅さんに出演しているすべての俳優さんに会えるんじゃないかと」と構想を明かした。

 倍賞は「2、3年前に山田監督から聞いた時に、『お兄ちゃんいないのにどうするんだろう』って思ったけど、50年の間寅さんが心の中に生きていて、その心が山田さんを動かして映画ができるようになったんじゃないかな」と述懐。「お兄ちゃんがどっかで見てたら、『おいさくら、お前まだまだ山田さんと映画作らなきゃダメだよ』と言われてる気がします」と話した。

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