滝沢秀明 年内で芸能界引退 タキツバ解散…プロデューサーに専念
昨年9月から活動休止していたジャニーズ事務所の人気デュオ・タッキー&翼が12日、都内でデイリースポーツなどの取材に応じ、滝沢秀明(36)が年内一杯で芸能界を引退することを明かした。
2019年以降はジャニー喜多川社長(86)の意思を継ぎ、ジャニーズJr.の育成や演出など、社長の“後継者”としてプロデュースに専念する。タキツバは9月10日にデビューから16年で解散した。18年にメニエール病を再発した今井翼(36)は近々の手続き終了後に退所。治療に専念しながら、将来的な芸能活動再開を目指す。
後継者の道を選ぶ、電撃引退だった。
今年8月中旬、タキツバの活動休止から一年が経過することから、今後について今井とは別々に会社と話し合った。ジャニー氏から「Jr.の育成の手伝いも手」とタレント活動との“二刀流”を打診され、今月上旬に「やるからには本気でやりたい」と専念を決断した。
別々に今後の進路を考えていた今井も会社と相談しながら男の決断を下していた。10日に解散が決まり、11日に直接会って退所を聞いた。「驚いたが、目が本気だった。応援したい。男の付き合いができれば」と95年4月23日同時入所の相棒との別れも終えた。
紺のスーツにグレーのネクタイを締めて取材に応じた滝沢は、「まさか僕もこういう展開になるとは」と驚きつつ、「ジャニーさんが元気なうちにタレントの頑張る姿を見せたい」と意気込む。今後はJr.の育成や舞台、コンサートの演出などプロデューサー業に専念。今後はJr.育成を目的としたグループ会社を設立し、プロデューサーとして動く予定だ。
95年の入所当時から自己プロデュース能力は高い。自身で履歴書を送り、1年後には関ジャニ∞横山裕(37)のオーディションに立ち会った。近年では、ジャニー社長の誕生日をインカムをつけて仕切り、先輩の近藤真彦(54)やTOKIOの国分太一(44)が「すごい」と絶賛するほどの演出を見せつけた。
ジャニーさんには「勝てない」というが、来年以降は帯同してイズム継承を加速させる。滝沢は「グループの方向やビジョンは本人の意向を大事にしたい」と社長同様に対話を重視したいと言い、代名詞「ユー、やっちゃいなよ」の精神については、「チャンスはその瞬間にくる。セリフは言わないですが、思いは継承したい」と話した。気になるJr.も多くいるようで、「実力がある。CDを出していないだけ」と期待を寄せた。
最後の芸能活動は、12月のディナーショーを予定。06年から座長を務める「滝沢歌舞伎」シリーズは来春も継続予定で、演出で関わる。「ジャニーさんに自分の人生を捧げたい。次世代のスターが出てくると思うので、恩返しをしたい」。入所から23年、36歳という若さで一線を退く滝沢が後継者として、第二の人生を歩んでいく。