安室思い出のオムライス 店員「味確かめに来て」アクターズ時代の“学食”
16日に引退する歌手の安室奈美恵(40)が15日、沖縄・宜野湾の沖縄コンベンションセンターで、音楽イベント「WE=ハート=NAMIE HANABI SHOW 前夜祭」に出演した。地元で迎えたラストライブは、客席から3500人が見守り、会場周辺にはチケットを持たないファン1万人が集結。コラボ曲を持つ平井堅(46)や、沖縄出身のBEGIN、MONGOL800らも、2時間半に及んだ“閉幕の宴”に花を添えた。
デビューを夢見て、沖縄で歌に踊りに研さんを積んでいた少女時代、安室の胃袋を支えた味がある。那覇市内の定食屋「軽食の店 ルビー」。安室が通った沖縄アクターズスクールから、徒歩2分の距離に位置し、生徒たちにとっては“学食”といえる店だった。仲間たちとしょっちゅう訪れていた安室は、オムライスを好んで食べていたという。
店員の知念マリアさんは、高校生のときにアルバイトとして安室らを接客していた。「お店に通ってくれていた小さな子が、手の届かない大スターになってくれたことが本当にうれしくて。引退はさみしいですけど、いっぱい頑張ってきたので、第2の人生、悔いのないように好きなことをやってほしいです」と旧知の常連さんに、思いをはせる。聖地巡礼として訪ねてくるファンも多い。
ボリュームたっぷりのオムライスは、卵の中にちょっとした秘密がある。一般的にはチキンライスが包まれることが多いが、鶏肉ではなく豚肉を使用するのがルビー流。レシピは安室が食べていた頃と変わっていない。「引退されてゆっくりできるようになったら、あのときの味を確かめに、また来てほしいですね」と再訪を心待ちにしていた。