樹木希林さん 闘病語録、乳がん手術で「Tシャツを着たとき邪魔と思ってた」
ドラマ「時間ですよ」など多くの作品に出演した女優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)さんが亡くなったことが16日、分かった。75歳だった。樹木さんはかねて全身がんであること公表し、闘病していた。
【希林さんの闘病経過と語録】
◆03年1月 網膜はく離で左目を失明。「これも人生、まあ、お任せ」。05年「0・5から0・7程度まで見える」と視力回復を報告。
◆05年1月 乳がんで右乳房の全摘出手術。「Tシャツを着たとき邪魔だと思ってた」
◇07年 がん再発。08年に放射線治療。
◇10年 リンパ節、骨など全身13カ所に転移していることが判明し、2回目の治療。
◆13年3月8日 「全身がん」と告白。「検査したらすぐ見つかる。こういう時は治療に専念しないの」
◆13年3月14日 がん消えた?担当医師が07年の再発以降の経緯と、現在はどこにもがんが見つかっていない状況と説明。
◆13年12月 定期的に治療を受け、がんが見つかる箇所が減っていると説明。「私にとっては生活習慣病」
◆14年1月 全身がんの治療が終了したことを報告。
◆14~16年 映画イベントなどでがんについて発言。「遺作になることを望まれている」「死ぬ死ぬって詐欺みたい」「何もしないで病気を引き受ける」
◆18年4月 自宅で意識を失い転倒。頭部を強打し、額にコブ。「首の筋も違えて、お辞儀がしづらい」
◆18年7月31日 1年前から体重が10キロ減と告白。「身長が7センチ縮み、人間ってこんなに縮むんだと面白く見ております」
◆18年8月13日 知人宅の階段をあがる際に大腿骨を骨折し、同15日に手術。「あちらに送られる側になるところでした」
※◇印は後日に判明