安室ラストライブプレーバック ファン号泣も…寂りょう感皆無
歌手・安室奈美恵(40)がデビュー27年目のメモリアルデーとなった16日、芸能界を引退した。グランドフィナーレを飾るべく、沖縄・宜野湾トロピカルビーチで花火大会「WE(ハート)NAMIE HANABI SHOW」が行われ、安室は客席で“お忍び観賞”。会場と周辺でファン3万人が集まり、1万2000発の花火が、希代の歌姫の門出をド派手に祝った。
15日のライブ会場は号泣ファンであふれたが、主役に寂りょう感は皆無だった。サプライズゲストの山下智久(33)とは、コラボ曲「UNUSUAL」を披露。歌唱後に山下の腕に触れながらポーズを決めたときには、少し恥ずかしそうな表情を浮かべた。
クライマックスにさしかかると「騒げっー、オキナワッー!!」と入魂のフレーズで客席をあおり、締めくくりに選んだのは、小室哲哉氏(59)と16年ぶりのタッグとなった新曲「How do you feel now?」。数奇な運命で、同じ年に引退した恩人への、リスペクトを感じさせた。歌い終えると、「今日、この会場に来てくださった皆さん、本当に本当にありがとうございましたぁ~」と感謝を短く伝えて、ステージを降りた。名残惜しい、という表現とは真逆で、またすぐに会えると勘違いしそうなほど、“あっさり”とした幕切れだった。
関係者100人ほどが集まった終演後の打ち上げに、安室は白いTシャツに黒のチュールスカートを合わせた私服で参加。ここでもお別れスピーチをすることはなかった。開演から笑顔を貫き、涙はなし。最後の最後まで『ラスト』を強調することはなく、自然体の安室流で、芸能界から身を引いた。