樹木希林さん死去 裕也、本木…家族の願い届かず…一時危篤からわずか2週間
女優の樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子=うちだ・けいこ)さんが、15日午前2時45分に東京都渋谷区の自宅で死去していたことが16日、分かった。75歳。詳しい死因は不明。
樹木希林さんの死去が報じられた16日、自宅では仮通夜が行われ、長女でエッセイストの内田也哉子(42)や、娘婿である俳優・本木雅弘(52)ら家族が参列したとみられる。映画「万引き家族」で共演した俳優のリリー・フランキー(54)や、親交の深い歌手・和田アキ子(68)、番組での共演があった俳優・木村拓哉(45)、歌手・工藤静香(48)夫妻らも弔問に訪れた。
本木の所属事務所関係者は自宅前で取材に対応。「死因は分からない。ご家族はき然としている」と話した。また、夫でミュージシャンの内田裕也(78)については「最後に立ち会ったかも、通夜に来ているかもわからない」とした。
樹木さんは内田とは40年以上も別居婚状態で、当初は2年に1度ほどしか会っていなかった。05年の乳がん手術後は月に1度のペースで会うようになり、毎年1月は暖かいハワイで一緒に過ごしていたという。樹木さんは生前、デイリースポーツの取材に対し、「(内田と)闘って闘って闘って、なんであんなに闘ったのかなあって」と述懐。結婚早々に訪れた別居を「それはそれでまた、必要だった気がする」と振り返っていた。
樹木さんは晩年、病魔とも闘い続けた。2005年に乳がんのため右乳房を全摘出。13年には、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞のスピーチで、全身がんを告白した。
14年1月に治療が終了したことを報告していたが、寛解することはなく、折に触れてがんについて発言。今年8月13日の大腿(だいたい)骨骨折後、再び病魔に襲われた。同30日には、がんのため一時危篤状態であったことを本木が報告。それからわずか2週間後に、帰らぬ人となってしまった。