浅利慶太さん“門下生”が最後の別れ 市村正親「伝える」加賀まりこ「感謝」

 思い出を語る加賀まりこ
 祭壇に手を合わせる市村正親(中央左)と石丸幹二(同右)
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 劇団四季の創設者で、7月13日に悪性リンパ腫のため85歳で死去した演出家・浅利慶太さんのお別れの会が18日、東京・帝国ホテルで開かれた。会には俳優の市村正親(69)ら、関係者約1300人が参列。祭壇は浅利さんの初演出作品をモチーフに作られ、ミュージカル「コーラスライン」の劇中歌が四季の劇団員300人によって献歌されるなど、日本演劇界の“革命児”を送るにふさわしいミュージカル葬となった。

 浅利さんが育てた“門下生”の俳優たちも、恩師との最後の別れに訪れた。

 1973年に劇団四季の「イエス・キリスト=スーパースター」で俳優デビューし、90年まで同劇団に所属した市村は「僕は俳優として、0歳から育ててもらった。いいことも悪いことも、思い出はいっぱい」と述懐。「先生は俳優の『子供』を世の中に生み出してくれた。先生の教えである『生きていることが素晴らしい』ということを、演劇人として僕なりに伝えていきたい」と目を潤ませた。

 65年、浅利さんの指名で舞台「オンディーヌ」に出演し、本格的な女優業をスタートさせた加賀まりこ(74)は「感謝を述べてきました。今まで女優として仕事を続けてこられた感謝を…」と沈痛な表情だった。

 浅利さんは生前、中曽根康弘元首相(100)のブレーンを務めた。選挙戦のパフォーマンス演出にも尽力し、1983年には中曽根首相(当時)とロナルド・レーガン米大統領との会談を演出するなど、政界にも大きな影響力を及ぼす存在だった。この日は中曽根元首相の他、森喜朗元首相(81)、小沢一郎氏(76)ら“大物政治家”が参列するなど、存在感があらわになっていた。

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