平尾昌晃さん再々婚妻VS三男歌手が遺産騒動 バトルは法廷へ
昨年7月に死去した作曲家の平尾昌晃さん(享年79)の遺産をめぐり、三男で歌手の平尾勇気(37)が平尾さんの三度目の結婚相手で音楽出版管理会社(以下、F社)の代表取締役社長を務めるMさんを相手取り、職務執行停止の仮処分申し立てを行い、東京地裁が21日に申し立てを受理したことが分かった。勇気の所属事務所社長が22日、デイリースポーツの取材に事実を認め、法的措置を取った理由、勇気が25日に会見を開くことなどを説明した。
平尾さんは1972年に当時現役女子大生だった女性と結婚、長男をもうけたが、自身が経営する音楽学校の秘蔵っ子だった歌手・小沢深雪との不倫を疑われ、離婚裁判となった。78年には小沢との再婚を発表し、同年、次男が、81年に三男の勇気が誕生。しかし、この結婚生活も破綻し、2013年、20年以上にわたり公私ともに平尾さんを支えた元チーフマネジャーMさんと再々婚していた。
平尾さんが昨年7月に肺炎で亡くなった当時、一部で遺産相続トラブルがささやかれていた。
Mさんは著作権などを管理するF社の代表取締役で、平尾さんが亡くなった後の昨年10月、平尾音楽事務所の代表取締役に就任している。
勇気の事務所社長によると、これまでMさん側と話し合いを続けてきたが、着地点が見えず、法的措置に踏み切った。勇気側は(1)株主総会が不正に行われ、不正な登記変更が行われた (2)株式を不正に操作された疑いがあり、開示請求するため (3)取締役の横領の詳細が公開されていない-などと主張している。
今回、F社と平尾音楽事務所の代表取締役であるMさんの職務執行停止の仮処分申し立てを地裁に起こし、F社について21日に申し立てが受理された。