昨年７月に死去した作曲家・平尾昌晃さん（享年７９）の遺産をめぐり、三男で歌手の平尾勇気（３７）が、平尾さんの３度目の結婚相手で平尾昌晃音楽事務所と著作権管理会社（以下、Ｆ社）の代表取締役社長を務めるＭさんに法的措置を取ったことが２２日、分かった。Ｍさんの２社における代表取締役職務の執行を停止する仮処分を２０日に東京地裁に申し立て、Ｆ社分は、２１日に受理された。

　勇気の所属事務所は本紙の取材に応じ、法的手段に踏み切った理由を（１）株主総会が不正に行われ、不正な登記変更が行われた（２）株式を不正に操作された疑いがあり開示請求したい、などと説明。「（勇気ら）株主に決算書を開示せず、税理士が資料を無くしたと主張するなど、めちゃくちゃです。他にも不正の疑いがある」とし、２５日に都内で会見を開くことを明らかにした。

　一方、Ｍさんも本紙の取材に応じ、２６日に株主総会が開かれ、Ｍさんや平尾さんの長男、次男は出席予定だが、勇気は未定と説明。「私と兄弟３人で仲良く頑張っていこうとしてたのに。平尾の血を引いて優しかった勇気君が、なぜ突然こうなってしまったのか…」と戸惑いを口にした。