「トゥナイト2」リポーター スポンサー激怒させた一言とは…2年半干される

 テレビ朝日系で90年代に放送された伝説の深夜番組「トゥナイト2」(94年から8年間、月から木曜深夜0時から)の名物リポーター・乱一世さん(68)が20日にテレビ東京系で放送された「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・12)に出演し、たった一言でスポンサーを激怒させ、テレビから干された経緯を明らかにした。

 「トゥナイト2」は深夜時間帯にも関わらず視聴率は連日10%を超えるほどの人気ぶりだったという。乱さんは「ディレクターは何をやっても数字とれるし、わりと怠惰になっていた」と振り返り、「これじゃだめだ。もう一度5、6年前にもどそう」と乱さんはスタッフと話し合ったという。そこで問題は起こった。

 乱さんは「1997年8月26日の夜の12時16分です。もう21年前」とはっきりと記憶していることを述べた。生放送中でのことだった。

 乱さんは「ちょっと気合を入れようと。取材に行ったのは風俗の裏技。過激だったんです」と当時の番組内容について話した。CMに入る前に視聴者に対し、「今日はすごいことが起こります」と予告。「この後、僕の風俗コーナーがあるんですけどこれから皆さんに2分間差し上げます。親戚に電話するなりビデオをセッティングするなり、トイレに行きたい人は行ってもいいですよ」と言ったという。

 ナレーションでは「これからCMに入るのでトイレに行きたい人は行ってもいいですよ。これが人生を変えた」と流れた。

 プロデューサーとディレクターがただちに来たそうで、「乱さん、そこだけは2度と言わないで」と依頼した。乱さんは「僕もまずいと思ったんで『ごめんなさい。スポンサーさん本意じゃないんです』ってエクスキューズいれましょうか」と提案した。プロデューサーらは「いや、乱ちゃんが言ったことだからシャレで済むよ」と流したという。しかし、それでは済まなかった。

 乱さんは「次の日の夕刊、一般紙の社会面に名前が出てた」と振り返った。スポンサーは激怒し、番組から降板。決まっていた乱さんのラジオとテレビの仕事は2本が無くなった。その後、2年半、テレビに出演することはなかったという。

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