是枝監督、樹木希林さん思い涙…「役者と監督の関係越えてパートナーとして」
映画監督の是枝裕和氏(56)が23日(日本時間24日)、スペインで開かれた「第66回サンセバスチャン国際映画祭」で、生涯功労賞に当たる「ドノスティア賞」を受賞した。同賞は、同映画祭で最も名誉ある賞で、名監督や名優に授与される。アジア人の受賞は初。
「万引き家族」に出演したリリー・フランキー(54)も同席した会見で、是枝監督は「自分のキャリアはまだ半分ぐらいと思っていたので生涯功労賞は少し早い気持ちもあるが、最高の評価をしていただいた」と感謝。
授賞式では、是枝作品に欠かせない女優だった樹木希林さんについて、「2年前、『海よりもまだ深く』で希林さんとこの映画祭を訪れることができ、とても楽しい時間を過ごした。10年、役者と監督という関係を越えてパートナーとして映画を作ってきた方」と目頭を押さえた。
また、10月から仏パリで撮影開始する次作について「毎日新鮮で(撮影が)楽しみだ」と話した。