安倍首相、トランプ米大統領と夕食会で日米貿易談議 朝鮮半島非核化へ連携確認
安倍晋三首相は23日、国連総会出席のため米ニューヨークに政府専用機で到着。同日夜に(日本時間24日午前)、トランプタワーでトランプ米大統領と約2時間半にわたり夕食を共にした。
朝鮮半島の非核化に向け、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致。日米貿易についても意見交換し、閣僚級協議を踏まえて26日(同27日)の首脳会談で改めて議論すると申し合わせた。
夕食会で、首相は拉致被害者家族からのメッセージをトランプ氏に伝達。首相によると、トランプ氏は身を乗り出して熱心に耳を傾け「自分からも日本の考え方は、強く金正恩朝鮮労働党委員長に伝えた」と重ねて強調した。首相は記者団に「次は私自身が金氏と向き合い、一日も早い拉致問題解決のために、あらゆるチャンスを逃さない決意で取り組む」と述べた。
トランプ氏は夕食会前、ツイッターに「安倍首相と軍事と貿易について話す。米国は日本を助けるために多くのことを果たしてきた。互恵的な関係をもっと築きたい」と書き込み、日本の貢献を求める考えを示した。
夕食会はトランプタワー内のトランプ氏の住居で、通訳を介し2人だけで行われた。首相によると、地下のレストランで行う予定だったが住居に招かれ、冒頭の約30分は応接室で懇談。この後、居室内のバーで食事をしたという。