舘ひろし 俳優生活43年で初の丸刈り 断髪依頼「すごくうれしかった」
俳優の舘ひろし(68)が、菅田将暉主演の映画「アルキメデスの大戦」(来夏公開予定)に山本五十六役で出演し、丸刈り姿を披露していることが24日、分かった。舘の丸刈りは俳優生活43年で初。
同作は、米国との開戦を視野に入れた大日本帝国海軍を舞台に繰り広げられる「戦艦大和建造」を巡る知略・謀略、“数学”を駆使した頭脳戦などが描かれる。舘は、「戦艦大和」建造計画を阻止すべく、菅田演じる日本の命運を握る天才数学者・櫂直(かい・ただし)を海軍に招き入れるキーパーソンで、日本で最も有名な軍人・山本を演じる。
舘にとっては、第42回モントリオール世界映画祭で最優秀男優賞を獲得した「終わった人」に続く出演映画。三船敏郎さんや役所広司(62)など、日本を代表する俳優が演じてきた山本役に挑む舘は「大きな役をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。男子ならばやはりやってみたい役だと思います。役のために髪を短く切ってほしいとお願いされた時も、やぶさかでなく、すごくうれしかったです」と丸刈りに抵抗はなかったという。
また、第二次世界大戦前の少し若い時代を演じるにあたって、役作りでいろいろな文献を読み直し「数々の名優が演じられてきたものと、またちょっと違う山本五十六を意識して演じました」と明かした。撮影では「クライマックス、海軍のトップ陣が戦艦大和をかけてぶつかる合う大会議のシーン」が特に印象的といい、「菅田将暉くんは、数学的な長いセリフを機関銃のような勢いで話し、かつ、黒板に数式を書きながらそれをやってのけ、圧巻でした!撮影のカットがかかった瞬間、思わず拍手してしまった程です」と振り返った。
ほかに浜辺美波(18)、柄本佑(31)、小林克也(77)、小日向文世(64)、國村隼(62)、橋爪功(77)、田中泯(73)らが出演する。