平尾氏遺産バトル 次男は三男“暴走”に「これを止めたかった」と涙目
昨年7月に死去した作曲家・平尾昌晃氏(享年79)の三男で歌手の平尾勇気(37)が25日、都内で会見を行い、平尾さんの3度目の妻・Mさんとの遺産を巡る泥沼トラブルについて事情説明した。
平尾氏は1972年に当時現役女子大生だった女性と結婚、長男をもうけたが、自身が経営する音楽学校の秘蔵っ子だった歌手・小沢深雪との不倫を疑われ、離婚裁判となった。78年には小沢との再婚を発表し、同年、次男・亜希矢氏(39)が、81年に三男・勇気が誕生。しかし、この結婚生活も破綻し、2013年、20年以上にわたり公私ともに平尾さんを支えた元チーフマネジャーMさんと再々婚していた。
平尾氏の遺品であるジャケットを着て午後1時から会見した勇気は「天国の父のために、父の血を受け継いだ兄弟が笑顔で会えることを願っての行動です」と説明。「(3人の)兄弟は皆仲が良い。今回は僕が単独で(Mさんの)告訴をした。次男からは『頑張れよ』と(言われた)」と語っていたが、次男・亜希矢氏は25日、同時刻にフジテレビ「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜、午後1・45)のスタジオで生出演。「僕はこれを止めたかった」と三男の“暴走”に悔しそうな表情を見せた。
平尾氏の死後、遺産相続問題がささやかれた。亜希矢氏によると、死後1週間ごろから、後妻であるMさんとは、勇気をまじえ、のべ10回ほど、遺産について話し合いを続けてきたという。しかし「(話し合いは)一つも進まず。遺産分割協議も誰もハンコを押さない」と言い分は平行線をたどったままだったという。
亜希矢氏は、なんとかMさんと勇気ら兄弟の間をとりもとうとしたが、「力及ばず…です」と涙目で唇をかみしめた。会見前日の24日、2カ月ぶりに勇気から電話があり、亜希矢氏が望まなかった遺産トラブルの表面化&法廷バトルという形になったことについて「弟から謝罪がありました」と明かした。
同じ母親を持つ勇気とは、母の死後、平尾氏と3人で暮らしていた。「父子家庭だったので、お手伝いさんが隣に住み込んでくれて、その人が僕らを育ててくれた。育ての母みたいなもの」と話した。