情報番組弁護士たちが相撲協会へ一斉異論 全親方一門所属に「属さない自由」訴える
貴乃花親方が25日、日本相撲協会に退職届を提出したことを受け、テレビ情報番組に出演している弁護士たちが、相撲協会が決めた「全親方は5つある一門に必ず入らなければならない」というルールに一斉に異論を噴出させた。
貴乃花親方は25日現在、所属する一門が決まっていないが、日本相撲協会では全親方が5つある一門に所属しなければならないとういうことが7月に決められたばかり。解散した旧貴乃花一門と無所属の親方衆は、同親方をのぞき全員が二所ノ関、出羽海の各一門へ加入予定。決まっていなかった貴乃花親方も27日の理事会までに移籍先を決めなければならなかった。
退職示唆の段階で放送中だったTBS系「ひるおび!」の八代英輝弁護士は「任意団体ならいざ知らず、公益財団法人が、どこかの派閥に属してないとクビですなんて、やっていいわけなくて。後付けのように」と異論。
菊地幸夫弁護士もTBS系「ゴゴスマ~GoGo Smile~」で「我々一般社会でも、どの集団に属するも属さないも自由。伝統だからといっても、伝統のどこに合理性があって、今の近代社会の中のスポーツ団体として、公益財団法人として、どっかの所属に入らないと仲間はずれよって…」と無所属が許されない相撲協会のシステムに疑問を投げかけた。
フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」でも、北村晴男弁護士が相撲レポーターの横野レイコ氏に「なぜそれが合理的なルールなのかご説明が一つも無い。歴史的な経緯はご説明されましたが、なぜ5つの一門しかなくて、それに所属しなければダメなのか、その合理的な理由をご説明いただいてない」と噛み付く場面も。横野氏も「その理由については納得してない」と返答していた。