藤井七段 新人王戦で決勝進出「全力を尽くします」
将棋の藤井聡太七段(16)が25日、大阪市の関西将棋会館で行われた新人王戦の準決勝で青嶋未来五段(23)を114手で破り、決勝三番勝負への進出を決めた。決勝三番勝負は10月に行われ、奨励会員の出口若武三段(23)と対局する。
自身初となる番勝負への進出を決めた藤井七段は、「押さえ込まれる展開にならずに手を作ることができた」と対局を振り返り、安堵(あんど)の様子を見せた。
今年2月の朝日杯将棋オープン戦以来となる、自身2度目の棋戦優勝に“王手”をかけた。「決勝まで進むことができた番勝負は初めて。番勝負ということで落ち着いて指せるかなと思うので、しっかりと全力を尽くします」と決意を示した。
新人王戦は参加規定に「六段以下」などの条件があるため、七段までスピード昇段した藤井七段が同棋戦に参加するのは、今期が最後となる。「新人王戦は最後になりますけど、あまり意識しても仕方無いと思う」と述べ、「自然体で臨めたらなと思っています」と決勝への抱負を語った。
藤井七段の今年度成績は21勝5敗となった。