昨年７月に死去した作曲家・平尾昌晃さん（享年７９）の三男で、歌手の平尾勇気（３７）が２５日、都内で会見を行い、平尾さんの３度目の結婚相手となった妻・Ｍさんとの、６０億円ともいわれる遺産を巡る泥沼トラブルについて説明した。Ｍさんを相手に法的手段を取るに至った経緯を明かし、「彼女が悪いことをやってるなら罪を償うべき」と主張。同席した勇気側の公認会計士も、「後妻ビジネスの極悪非道版」と厳しい表現で糾弾した。

　平尾さんの次男・亜希矢氏は同日、勇気の会見とほぼ同時刻にフジテレビ系の情報番組「直撃ＬＩＶＥ　グッディ！」（月～金曜、１・４５）のスタジオで生出演。２６日に行われる株主総会でＦ社と平尾昌晃音楽事務所の代表取締役に就任する予定であることを明かした。長男と勇気も取締役に就任する予定だという。

　これに対して、Ｍさんの弁護士から「Ｍさんの妹も取締役に入れてほしい」という申し入れがあったといい「ぼくらが（会社を）乗っ取ると思ったんでしょう。それに対して勇気が『なんで？（妹は）平尾家の人間じゃないでしょ』となったのが、会見のきっかけ」と明かした。

　一方で、勇気の会見については「これを止めたかった」と弟の“暴走”に悔しそうな表情を見せた。現在もＭさんと仕事をしており「（Ｍさんは）本当に父のことを愛してるんだなと思います」と複雑な表情。なんとかＭさんと勇気の間をとりもとうとしたが、「力及ばず…です」と涙目で唇をかみしめた。