樋田淳也容疑者を確保 富田林署から1カ月半…山口県内で
大阪府警富田林署から勾留中の無職樋田淳也容疑者(30)が逃走した事件で、樋田容疑者が29日に山口県周南市内で万引をしたとして窃盗容疑で現行犯逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かった。8月12日に逃走し、加重逃走容疑で全国に指名手配されていた。身柄確保は48日ぶり。
「何するんか、離せ」。男が叫び、サイレンを響かせたパトカーが次々と集まった。樋田容疑者(30)が逮捕された現場は逃走した富田林署から約360キロ西だった。
山口県警によると、樋田容疑者は山口県周南市の道の駅「ソレーネ周南」で、餅などの食料品を万引したとして、店を出たところを取り押さえられ、窃盗容疑で現行犯逮捕された。人相や入れ墨などの身体的特徴が酷似しており、指紋が一致し樋田容疑者と確認した。
樋田容疑者はウインドブレーカーにスニーカー姿で、現金数百円を所持していた。道の駅には自転車で来ていた。「財布を取りに行こうとしただけなのに、逮捕されたことは納得できない。私は万引をしていません」と窃盗容疑は否認している。
山口県警は樋田容疑者をいったん釈放する方針。大阪府警が加重逃走容疑で逮捕し、30日に府警本部に移送する。
府警によると、樋田容疑者は8月12日午後8時ごろ、富田林署の接見室で弁護士と面会終了後、隔離用のアクリル板を蹴破り逃走したとみられる。署員が気付いたのは午後9時45分ごろだった。。
その後、大阪府松原市で黒いミニバイクが盗まれる被害が発生。黒いミニバイクの男によるひったくりが相次ぎ、資金調達しながら逃走しているとみられていた。