樹木希林さん、終末期「裕也さん、会いたい」繰り返す…本木が明かす
今月15日に亡くなった樹木希林さんの葬儀が30日、都内でしめやかに営まれ、娘婿で俳優の本木雅弘(52)が樹木さんが終末期、喪主で夫でミュージシャンの内田裕也に会いたがっていたことを明かした。
希林さんは今春、大腿骨骨折で入院した際、医師から「今年1年もつか分からない。2、3カ月かも知れない」と余命宣告されたという。本木ら家族は、宣告を受け止めるのに時間が掛かったというが、希林さんは、「終末に向かって普通でいて」と家族を気遣ったという。
入院生活はその後も続いたが、本木はその際、娘の也哉子が病院関係者から呼ばれ、希林さんが毎晩、「裕也さん、会いたい」と話していることを明かされ、「お会いになった方がいいのでは」と助言されたことを明かした。也哉子は直接、希林さんに確認したところ、「会いたい」と訴えたという。
希林さんは「私帰るわ」と都内の自宅へ戻ることも希望し、家族は24時間態勢で介護ができる状態を整え、今月14日に帰宅。その日は、心配をよそに穏やかに過ごし、本木は「也哉子もやっと落ち着いていられる」と振り返った。
しかし、翌15日に希林さんは急変、亡くなった、当時は本木が手をさすり、也哉子が話しかけ、子どもたちが頭をさすった。裕也が電話で「しっかりしろ」と声をかけると、希林さんは子どもの手を強く握ったという。最期は家族に看取られ、穏やかだったという。
内田は16日に対面し、本木は「きれいな顔をしている。昔から美人だと思っていたんだよ」と話していたことを明かしていた。
希林さんの祭壇は穏やかな波をイメージして菊や胡蝶蘭、かすみ草など1200本の花々で彩られ、棺には花、ワインを収めたという。戒名は「希鏡啓心大姉」。