大阪府警富田林署から逃走した無職樋田淳也容疑者（３０）が逮捕された事件で、山口県周防大島町の道の駅に約１週間滞在していた樋田容疑者とみられる男が、道の駅の支配人宛てに「必ず日本一周を達成します」などと置き手紙を残していたことが１日、関係者への取材で分かった。府警は男を樋田容疑者と断定。容疑者と行動を共にしていた男（４４）＝占有離脱物横領容疑で逮捕＝は、２人で愛媛県から広島県を経由して山口県に入ったと説明しているという。

　周防大島町の道の駅「サザンセトとうわ」の支配人岡崎竜一さん（５４）によると、樋田容疑者は、９月１８日に自転車で訪問。所持していた日本地図のプレートは、和歌山、兵庫、岡山、広島の各県と四国４県がピンク色で塗りつぶされていた。容疑者は、行動を共にしていた男と２６日まで滞在していたという。

　滞在中は悪天候のため、倉庫を開放してもらったお礼に草むしりをするなどした。出発する際には「櫻井潤弥」との名前で「最高の思い出ができました。ここでいただいた声援を忘れず、必ず日本一周を達成します」などと記した手紙２枚を残した。