綾小路翔 サプライズ授業…熱血3カ条「パクれ」「礼儀」「入魂」を伝授
氣志團の綾小路翔(年齢非公表)が1日、東京・港区の正則高校でサプライズ授業を行い、軽音楽部の生徒たちに異色バンドのDNAを注入した。老舗ギターメーカー・フェンダーのキャンペーンで「次世代のプレーヤーにエールを届ける」がテーマ。ヤンキー先生となった団長は、氣志團結成から21年の自身の歩みを振り返り「パクれ!!」「先輩の言うことは聞け!」「魂を込めろ!」と熱血3カ条を伝授した。
リーゼントにサングラス、革ジャン姿のヤンキー先生が登場すると、視聴覚室がざわついた。綾小路は「ごめんね、怖くないよ~」とソフトタッチであいさつ。都民の日で休みだった生徒たちにサプライズを届けた。
バンドを結成した21年前から「フェンダー」を愛用する綾小路が、同社のキャンペーンで軽音楽部の生徒に課外授業を実施。届けたのは3つの心得だ。
1時間目には質問を受け付け「パクリ」の流儀を教えた。ドラムアレンジについて聞かれると「好きなバンドのドラムをそっくりそのまま拝借する。どんどんパクって。それが個性になっていく」とニヤリ。司会者は「みんながノートに『パクれ』ってメモってますよ」と突っ込んだ。
ヤンキーは礼儀も重んじる。人間関係の悩みには「バンドの数だけ幸せがある」と柔軟さを求めたが「スタッフさんは大事」。事務所の先輩に“ヤキ”を入れられ、気づいたという。「PUFFY姉さんにシメられまして。『お前ら、スター気取りか?』って。うちの事務所で一番怖いです」と笑わせた。
2時間目には、生徒の実演を見て「入魂」を諭した。テクニックは自身が同世代だったときより断然上。足りないものがあるとすれば「伝えたいものを届けるぞ、という精神的なものかもしれない。テクを使わないテクもある」と小さくまとまらないことを説いた。
本格とおふざけを融合し、昇華させてきたヤンキー先生の言葉に生徒たちも真剣に聞き入った。最後は「たまには人生イレギュラーでもいい。音楽も人生も自由」と金言を残し、授業を締めた。