樋田容疑者着用のサイクリングウエア、ブランド側が盗難被害者へ補償呼び掛け

 大阪・富田林署から脱走し、9月30日に山口県内で逮捕された樋田淳也容疑者。自転車で日本一周をしているとし、写真撮影にも応じていたが、その際に着用していたサイクリングウエアブランドが、盗難された人へ補償を呼び掛けている。ウエア関係者はデイリースポーツの取材に応じ、2日午前11時現在、名乗り出る人はまだいないとした。

 樋田容疑者は「只今、自転車にて日本横断中!」と書いたボードを手に、山口県内の道の駅支配人に写真を撮らせていたが、その際に紺色のサイクリングウエアを着用していた。

 警察署から着の身着のままで脱走した樋田容疑者が、サイクリングウエアを買うことは考えにくく、おそらくどこかで盗んだと思われるが、それに心を痛めたのがウエアブランド側。取引のある自転車販売店などのSNSを通じ「関係各所に大変ご心配をお掛けし、申し訳ございません」と謝罪した後「ウェアを盗難に遭われた方、お見舞い申し上げます。もしいらっしゃいましたら、ご連絡ください。今回特別に同等品で補償させていただきます」と呼び掛けていた。

 9月30日に逮捕され、2日が経過しているが、ウエア関係者は2日午前11時現在、名乗り出ている人はいないと説明。SNS発信だけではなく、警察にも聞いていると言うが、まだ進展はない。樋田容疑者が来ているウエアは1万3000円程度のもので、自社の物であることは「すぐに分かった」といい、改めて盗難被害者へ補償とお見舞いを呼び掛けていた。

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